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ブリタニア見聞録

○第2回:The Gunpowder, Treason, And Plot

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Guy Fawkes Night


「マナーハウス」サイトをご覧のみなさま、コンニチハ!£ガールと申します。

第1回目からずいぶん間が空いちゃいましたけど、皆様におかれましては「マナーハウス」DVD、ご予約はお済みでしょうか?どうぞこの機会をお見逃しなく~!と、下級使用人としての宣伝仕事をこなしましたので、今回もゆるい感じで偏見に満ちたイギリスのあれこれについて、お伝えいたしますので、しばしの間、お付き合いを。

さてさて、今回はちょっと謎な予告をつけましたように、私£の憧れの人についてお話をさせていただきます。このうららかな春の日に季節感ない話題になってしまいますが・・・だって彼が活躍するのは11月5日限定なんですもの。ま、マスターM田のリクエストでもありましたし、それも良しとしましょう。(と、さりげなくマスターのせいにしてみました)。

ところで、みなさまも心に憧れの兄貴の一人や二人を住まわせているハズです。頼れる兄貴、例えばブルース・リー。笑える兄貴、例えばタモリ。星の数ほど兄貴たちはいるけれど、私の心を掴んで離さない兄貴が生きたのは1570年から1606年、思えば短い生涯でございました。その名もガイ・フォークス、1605年にイングランドで起こった「Gunpowder Plot」(火薬陰謀事件)という、ウェストミンスター宮殿内の議事堂の爆破!を狙ったいわゆるテロ事件の首謀者として、英国では今だに超有名な方なのですー。当時、英国国教会優遇下の元弾圧されていたカソリック教徒の過激派が企てたこの事件。そんなテロリストがなぜ£の憧れの人かって?それはですね、イングランドは「ガイ・フォークス=冬の楽しみ」という方程式が成り立つからなのですよ!

ま、といっても£の中でのガイさんのかっちょいいイメージは(ちなみに男性を示すguyという言い方は、ガイ・フォークスさんが起源だそうです)、「Vフォー・ヴェンデッタ」なんていう映画を観てから固まったんですが。ご覧になりました?あの映画で自由を求めて戦う主人公が身に着けているけったいなコスプレ、あれが、ガイ・フォークスなのです。でも、それ以前はかっこいいイメージというより、ちょっと可哀想っていうか悲惨な、でも楽しいイメージを持っておりました。

英国では毎年11月5日、「ガイ・フォークス・ナイト」または「ボンファイヤー・ナイト」というイベントが行われます。この日はなんと、各地でガイ・フォークスを模った人形、あるいは時事ネタで話題のあんな人形やこんな人形・・・が、街中を引き回された上に、篝火に投げ入れられてなんと燃やされてしまうのです!!また、その日は大きな花火が各地で打ち上げられる日でもありまして、£も以前はラグビー場などに行って自治体主催の花火大会を観に行ったものです。そういえばあれ有料だったなー。たいそう立派な花火でした。ちなみに、あるとき調査に訪れたイギリス南部の小さな街ルイス(Lewes)はボンファイアで有名だそうで、その日は、燃えさかる十字架に炸裂する爆竹、轟々と炎がそこかしこに、とさながら地獄絵図・・・また各地から訪れる観光客により交通機関はパンク、道路は渋滞(確か車の乗り入れ禁止だったような・・・うろ覚えですが)、終わっても帰宅しようがなくて地獄絵図・・・なんて話を聞きました。え?私はそんなハードコアは好みではありませんので、近所で花火みて、その後パブで友達とぬるいビターを飲む、なんてゆるい過ごし方を好んでおりましたよ。だって、11月の英国ってべらぼうに寒いんだもん。

「マナーハウス」本編におきましても、最後のエピソードで・・・おっとこの先は言えなーい!けど、かなりスペシャルなガイ・フォークス・ナイトの描写が出てきます。なんといっても、「表立って人を燃やせる日」ですからねえ、おお怖。今思ったんですけど、これって「明るい丑の刻参り」みたいなもんなんですかねえ・・・私も、あまり仕事を真面目にしてないとマスターM田に燃やされてしまうので、しっかり働こうと思います・・・。ぶるぶる。

さてさて、まだまだ時間がありますが、11月のガイ・フォークス・ナイトを目当てに英国をお訪ねになる方々へ、以下は£からのアドバイスでございます。


●どうぞ厚着でお出かけを!
骨の髄まで凍る寒さです。
火が焚かれているとテンション上がりますけど・・・でも寒いっす。
●花火を見ながら、名物のリンゴ飴を!
ボンファイアの日に食べるのは、糖蜜ケーキやリンゴ飴。
ガイさん甘党だったんですかね?
●風邪を引く前にパブにでも移動を!
21世紀になってまで燃やされるガイさんを想って、
周囲の酔っ払いと乾杯でもしてくださいね!


てなわけで、今回はこんな感じで!
ごきげんよう~。

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村上リコのエドワーディアンガイド£ガールのブリタニア見聞録知識の本棚から